産後、女性の身体は大きく変わり、ちょっとした体調不良を感じることが多くなります。
時間の経過とともに身体は元に戻っていくものですが、なかなか体調がすっきりしないと感じる人もいます。
この産後の不調には自律神経が関わっていると考えられ、体質を改善していくためにも自身の身体と向き合っていきましょう。
ここでは、産後の身体と自律神経について原因や対策法をご紹介したあと、自律神経の乱れを改善していくためのポイントを解説していきます。
目次
産後の体調不良、その原因と対策法とは?
産後に感じやすい体調不良、その原因と対策法について見ていきましょう。
産後、体調不良を感じやすい原因
赤ちゃんとの生活が始まり育児に追われる毎日を過ごしている中、体調不良を感じることがあります。
その原因にはいくつか考えられ、一人ひとり症状や度合いは異なる傾向にあります。
体調不良の原因として考えられること
- 自律神経の乱れ
- 生活のリズムが崩れる(授乳で夜中に何度か起きる、まとまった時間眠ることができない)
- 家事だけでなく育児に追われるため、精神的にも余裕がなくなる
産後の体調不良に対してできる対策とは
身体がまだ完全に元通りではない状態の中、少しでも早く回復していきたいと考える人が多いでしょう。
休みたいときに休めるわけではなくなるため、できることから始めて身体のリズムを整えていくことが大切です。
産後の体調不良に関してできる対策としては、以下が挙げられます。
できる範囲で、少しずつ体調を整えていきましょう。
- 赤ちゃんが眠っているときに自分も眠るようにする
- 痛みや疲れを感じたら、無理をせず休むこと
- 産後3週間は安静に、家事や買い物などは家族の力を借りよう
産後1ヶ月もすれば身体は元に戻っていき、徐々に元通りの生活を送れるようになるといいます。
しかしこれには個人差があり、産後1ヶ月が経過しても体調が回復していないこともあります。
そこで、できるだけで安静に休むようにし、家事や育児などは家族のサポートを頼りにすると良いでしょう。
一人で頑張りすぎると、身体の回復にも時間がかかります。
無理のない範囲で動くようにし、できるだけ安静に過ごしましょう。
自律神経の乱れが生じる原因と対策について
産後の体調不良は、自律神経の乱れによる影響も大きいです。
ここでは自律神経が乱れる原因とその対策法について考えていきます。
産後、なぜ自律神経が乱れる?
産後は、なぜ自律神経が乱れるのでしょうか?
乱れてしまう原因は、以下のようにたくさん挙げられます。
- 睡眠不足
- ストレス
- 妊娠期間中に増えていた女性ホルモンが急激に減少し、その変動によって自律神経に乱れが生じる
- 慣れない生活で疲れが溜まりやすい
赤ちゃんとの生活が始まり、とても楽しみにしている人も多いでしょう。
その一方で、夜間の授乳やオムツ替え、寝かしつけなどが欠かせず、気がついたら朝になっていることもあります。
これでは、お母さんが睡眠不足になってしまいます。疲れやストレスが溜まり、気分が落ち込んだり、気力がなくなったりすることもあるでしょう。
自律神経が乱れる原因は、新しい生活と大きく関係しており、心と身体を安定させるためには家族の助けが必須となります。
自律神経を整えていくための対策とは
産後に乱れやすい自律神経のバランスは、いくつかのポイントを押さえて意識することで少しずつ改善されていくでしょう。
朝日を浴びる、夜は暗い空間で眠る
朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる、夜は暗い空間で眠るという基本的なことを心がけてみましょう。
生活リズムを整えられるだけでなく、朝日をしっかり浴びることで睡眠ホルモンを分泌することができます。
夜になると自然に眠気がやってきて、睡眠に導いてくれます。
夜寝る前のスマホやパソコンを見るのも避けるようにすると、より質の良い睡眠を取れるでしょう。
夜中に赤ちゃんの泣き声で起きることが何度かあっても、疲れが残りにくくなります。
足湯で身体を温めよう
産後は、お母さんにとってゆっくりお風呂に入ることも難しくなります。
産後1ヶ月を過ぎる頃までは湯船に浸かるのも医師から止められるため、身体を温める機会が少なくなってしまいます。
そのような状態が続き身体を冷やしていると、産後の身体が回復しにくくなるため、赤ちゃんがご機嫌のときに足湯をしてみると良いでしょう。
足湯ならいつでも手軽に実践できます。
たらいなど簡単な容器を用意して、リビングなどで足湯をしてみましょう。
身体の内側からぽかぽかしてくるのがわかり、心身ともにリラックスできるのでおすすめです。
軽い運動を始める
産後1ヶ月は十分に身体を休める必要があるためできませんが、1ヶ月を過ぎた頃から軽い運動を始めるのもおすすめです。
かといってジョギングなどの激しい運動はNGであるため、自宅でできる簡単なストレッチ程度が良いでしょう。
身体の様子を見ながら、できる範囲で行なうのがポイントです。
その後、体調が順調に戻っていくようであれば、徐々に運動のメニューを取り入れていくと良いでしょう。
1日3食、しっかり食べよう
赤ちゃんと過ごす日々が始まると、朝が辛くて朝食を抜いてしまったり、食事の時間が不規則になることがあります。
この状態では自律神経の乱れを招くため、1日3食しっかり食べるよう心がけましょう。
バランスよく栄養を摂取することが大切になるため、基本の和食を心がけてみると良いです。
調子の良い日に作り置きしておく、家族にも手伝ってもらって食事の準備をするなど、できる範囲で行なうことが大切です。少しでも早く健康的な身体に戻れるよう、食事にも注意してみてください。
産後の無理は禁物!周りの助けを借りながら自律神経を整えよう
産後に抱えやすい体調不良は、慣れない生活や身体の大きな変化によって生じる自律神経の乱れが関係しています。
しっかり身体を休めつつ、朝日を浴びる、暗い空間で眠るといった基本的なことから始めてみましょう。
足湯をして、リラックスするのもおすすめです。
食事は家族のサポートも借りながら、体力を回復していくためにしっかり食べましょう。