冷えは大きな病気の引き金にもなるので、日頃から対策を取っておきたいですよね。
冷えは単に体が寒く感じる、手足が冷たい以外にも体のいろんなところで症状を感じさせます。
早めに冷えに気づくためにも、冷えによってどのような症状が起きることがあるのか、知っておきましょう。
目次
冷えの兆候ベスト3
まずは、体が冷えているという時に見られる症状について、詳しく解説します。
- 腰痛や頭痛、肩こりなど
- 胃痛や吐き気といった胃腸のトラブル
- 肌荒れなどの肌トラブル
腰痛や頭痛、肩こりなど
単に体にコリが溜まっているだけでなく、冷えによって腰痛や頭痛、肩こりが発生することがあります。
これらに共通しているのは、血流の悪化です。
長時間同じ姿勢で過ごしていると血管が圧迫されるため、血液の流れは悪くなってしまいます。
筋肉もコリ固まってしまい、血流と共に流しておきたい老廃物が溜まっていきます。
その結果、コリや痛みを感じるようになります。
肩や腰、頭というと、同じ作業を続けているとじっとしている時が多くなりやすいため、血流の悪化から痛みを感じることがあるのです。
胃痛や吐き気といった胃腸のトラブル
冷えは、胃痛や吐き気といった胃腸のトラブルを招く要因にもなります。
下痢や便秘になりやすいという人も、体が冷えているサインと思ってよいでしょう。
体が冷えることで胃腸機能が低下し、ちょっとしたことで不調を感じやすくなっています。
冷たいものを飲んだり食べたりしていると余計に体は冷えてしまうので、胃腸のトラブルを感じているときは、口にするものにも気をつけたいですね。
肌荒れなどの肌トラブル
冷えによって、お肌にも異常が現れるようになります。
私たちのお肌はターンオーバーを繰り返しながら、生まれ変わっています。
お肌にとって不要となった角質や汚れは血液と共に流れていきます。
しかし、冷えによって血流が悪化すると、ターンオーバーに乱れが生じ、毛穴に皮脂が詰まったり、古い角質がそのままになっていたりといったトラブルが起こります。
ここから、肌荒れやニキビ、シミや乾燥などのさまざまな不調を感じるようになるのです。
このように、冷えを原因として、全身にさまざまな不調が現れます。
このような不調を取り除くためにも、冷えと真剣に向き合っていく必要があります。
どうやって冷え取り対策をすればいい?
腰痛や胃痛、吐き気に腹痛など、体の痛みや胃腸の不調を改善するために、日々の生活の中で冷え取り対策を始めましょう。
手軽にできる冷え対策を紹介するので、ぜひ毎日の生活の中で取り入れてみてください。
- 胃腸に負担をかけないようにしよう
- 腰痛対策には服装やお風呂の入り方を見直そう
- 冷えによる頭痛には運動も効果的
- どの症状の対策にも当てはまる「良質な睡眠」
胃腸に負担をかけないようにしよう
胃痛や吐き気といった胃腸のトラブルは、とにかく体をいたわることがポイントとなります。
食事量はお腹いっぱいよりは腹八分目にしておく、食事はゆっくりとリラックスしながら食べる、脂っこいものや冷たいものは控えるなど、食事を気をつけることで胃腸を保護することができます。
暖かくなってきても、常温か温かい飲み物を飲む、サラダや冷たいメニューではなく、煮物や温野菜などを食べるといった方法も効果的です。
体を温めてくれる生姜を活用するのもおすすめです。
腰痛対策には服装やお風呂の入り方を見直そう
特に何もしていないのに腰痛が治らないという場合は、体の冷えによって起きている可能性があります。
そこで腰痛対策として、腰を冷やさないようにしましょう。
服装においては、スカートよりパンツのほうがおすすめ。足元は靴下を欠かさないようにしましょう。
また、お風呂ではシャワーだけで済ませるのではなく、きちんと湯船に全身を浸けてのんびり過ごすようにしましょう。
ぬるめのお湯に20分~30分ほど浸かって、心身共にリラックスするのがポイントです。
さらに、入浴剤の代わりに大根の葉を乾燥させたものを湯船に浮かべると、冷えを改善してくれると言います。
大根の葉を煮て出てきた煮汁が冷え性に良いので、お風呂に入る前に鍋で大根の葉を煮立たせておき、その汁を湯船に入れるとよいでしょう。
身近にあるもので冷え症対策はできるので、ぜひ試してみたいですね。
冷えによる頭痛には運動も効果的
冷えから頭痛の症状を感じている時、対策としては上に紹介したようなものが当てはまります。
体を温める食事や生活を心がけることが基本となります。そして、そのような対策を取りながら、運動も取り入れることで頭痛を改善することができます。
血行不良によって起きている頭痛に対して適度な運動を実践すると、頭痛が和らぎます。
血行が良くなり、頭にも血液が流れるようになるため、頭痛から開放されるのです。
運動をすると気分も晴れてストレス発散にもなるので、不調を抱え込む前に運動を始めてみましょう。
どの症状の対策にも当てはまる「良質な睡眠」
冷えの症状が現れている部位によって、おすすめの対策がありましたが、どれにも当てはまるのが良質な睡眠です。
湯船に浸かって下半身をしっかり温めたら、気温を見ながら布団を調整しましょう。
そして、寝室の環境も薄暗くして、適温にしておくことをおすすめします。
このように寝る前の過ごし方と寝室の環境を工夫するだけでも、良質な睡眠を取ることができます。
しっかり睡眠が取れていると、冷えによる不調も和らいできます。
寝不足や夜更かしをせずに、早めに布団に入る習慣を心がけましょう。
女性も男性も“冷えない”体づくりを!
冷えは、単に手足が冷たい以外にも胃痛や腹痛、吐き気に頭痛、腰痛と全身に渡ってさまざまな不調をきたします。
今、自分の体にどのような症状があらわれているかを確認し、冷え対策を始めましょう。
体を温めるために、お風呂の入り方や食事内容、睡眠、運動などを見直したいですね。
日常生活を意識して改善するだけでも、冷えによる不調は良くなっていきます。
冷えは万病の元とも言うので、冷えない体作りを始めていきましょう。
女性にも男性にも“冷えない”体づくりを意識してもらいたいと思っています。
今の生活のなかで実践しやすいものからでよいので、ぜひ冷え対策を始めてみてください。