自律神経

その動悸(どうき)の原因は、もしかしてストレス?

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ドキドキとした動悸が止まらない、何か怖い病気では?と感じるケースも少なくありません。緊張しているとき、わくわくしているときなどに感じるドキドキ感とは異なる印象を受けるため、原因が気になるという人もいます。

実はこの動悸、ストレスが関係している可能性も否定できません。なぜストレスで動悸が起きるのか、その原因や自律神経との関係も見ていきましょう。

動悸

そもそも動悸とはどのようなもの?

動悸とは、普段意識することのない心臓の拍動や乱れを自覚するというものです。
動悸の症状を訴える人は多く、動悸が悩みで病院を訪ねる人もいるほどです。

心臓病などが隠れている場合もあるため、検査や健診が重要であるとも言えます。
しかしこの動悸は、心臓病や不整脈を抱えている人だけが感じる症状ではありません。

動悸

健康な人であっても、運動や身体の動かし方などによって動悸を感じることがあります。心臓がドクドクと動いている様子をいつも以上に感じるというのが動悸であり、大きな病気が隠れている場合と、一時的に起きている場合とがあるのです。

動悸が起きる原因について

大きな病気が隠れていなくても感じることのある動悸は、原因にいくつか挙げられます。

病気の他に、普段の身体の動かし方なども影響しており、それに加えて日常的なことも要因として考えられます。ここでは、日常生活と関係する動悸の原因について紹介しましょう。

過度な興奮や緊張状態

興奮状態や緊張状態に陥っているときに、動悸は感じやすいです。不安や緊張、恥ずかしいといった思いをしたときに感じることが多いです。

緊張 動悸

これは、自律神経の働きによって自然に起きている症状であり、生理的な反応とも言えます。
原因がはっきりとわかっているときは、動悸に関して心配する必要はないでしょう。

ストレス

交感神経と副交感神経がそれぞれバランスを保ちながら機能している自律神経ですが、ストレスを受けることでバランスを崩し、動悸を引き起こすケースがあります。

イライラしたり、気分がモヤモヤしたりといったとき、自律神経では交感神経が優位になっています。交感神経が優位になると、動悸をはじめ喉の渇きや多汗、不整脈、不眠などといった症状も現れやすいです。

ストレス 動悸

不安に感じていることがあったり、人間関係や家庭、仕事などにおいてストレスを抱えていたりするとき、動悸は感じやすいでしょう。

病院で検査をしても大きな病気が見つからない場合、ストレスを緩和していくことも重要となります。

カフェインやアルコールの過剰摂取も動悸を招く

日々何気なく摂取しているカフェインやアルコールも、動悸を招く要因となるので注意しましょう。
カフェインやアルコールは自律神経を刺激し、血圧を不安定にするため脈拍を速くさせます。その結果、ドキドキと動悸を感じるようになるのです。

動悸だけでなく、胸が苦しいと感じることもあるため、過剰摂取は控えましょう。適量を美味しく飲むことが大切です。

更年期障害や貧血が関係している場合もある

動悸が気になるというとき、年齢によっては更年期障害が関係している恐れがあります。更年期に差し掛かりホルモンバランスに乱れが生じることで、動悸が起きやすいと言われています。

更年期障害

また、ヘモグロビンの不足により、心臓がポンプ運動を頑張った際に動悸がするというケースもあります。

動悸が起きたときの対処法とは?

いきなり動悸がして苦しいというとき、どのように対処すると良いのでしょうか?ここでは、動悸の対処法をいくつかご紹介します。

心と身体を休めよう

動悸がやってきたとき、まずは安静にすることが大切です。楽な姿勢になり、動悸が治まるか様子を見ます。
深呼吸をしたり、両目を静かに押したりするなどの方法で動悸を軽減できる場合もあります。

座っている状態が辛いときは横になってみるなど、自分にとって落ち着ける体勢を取りましょう。心と身体を休めることで、動悸は徐々に落ち着いてくるケースが多いです。

ストレスを発散する

ストレスによって動悸が起きることもあるため、原因となるストレスを発散していく方法も有効です。

自分の好きなことを楽しむ、美味しいものを食べる、友人と旅行やおしゃべりを楽しむなど、仕事や家事、育児といったストレスから開放されて過ごすことが大切です。

ストレス発散

人によって、おすすめのストレスの発散法は異なります。自分にとって気分がすっきりすることは何か考えながら、ストレスと上手に向き合っていきましょう。

こまめな水分補給も大事

動悸が起きるとき、夏場であれば熱中症になりかけているなどのリスクも考えられます。

そこで、こまめな水分補給を行ないましょう。脱水症状を起こしているときに動悸を感じるというケースも、実際にはあるのです。

水分補給

夏場だけでなく、日頃からこまめに水分を摂取するようにし、動悸が起きないように対策を取るのも良いでしょう。

終わりに

動悸を聞くと、心臓が悪いのでは?と大きな病気を想像する人が多いでしょう。

しかし、健康な人であっても、不安や緊張、ストレスを抱えているときなどに動悸がすることはあります。年齢によっては更年期障害や貧血によっても、動悸が起きることがあるため注意が必要です。

動悸を感じたら、ゆっくり身体を休めましょう。楽な姿勢で、しばらく様子を見ると良いです。徐々に落ち着いてきたら水分を補給し、無理のない範囲で行動を開始するようにしましょう。

また、ストレスが動悸の原因になりうるということで、日頃から溜め込まないよう生活することも大切です。自分にとってストレスが発散できるものを見つけておくと、溜め込まずに済むでしょう。

心身共にリフレッシュできれば、ストレスは発散できていると言えます。ストレスは大きな病気の引き金にもなるため、日頃から適度に発散しておくことが大事です。

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