自律神経の乱れは、私たちの健康を脅かします。
不調が続く、何もやる気が起きない、体がだるい・・・などと自律神経によって私たちの体の状態は左右されています。
それほど大切な存在である自律神経、季節ごとに乱れやすい原因があります。
今回は秋に自律神経が乱れやすい理由や対策について考えてみましょう。
目次
なぜ秋に自律神経が乱れやすいの?
秋といえば四季の中でも過ごしやすい季節。
美味しいものもたくさん登場しますし、涼しくなって体はほっと一息つくことができます。朝晩の気温が下がるので、睡眠もしっかり取れるようになります。
このように、秋は体にとても過ごしやすい時期ではありますが、一方で自律神経は乱れやすくなります。
そこで、自律神経が乱れやすくなる原因を紹介します。
- 気温差が激しくなるから
- 気圧の変化が激しくなるから
- ストレスが溜まりやすいから
気温差が激しくなるから
秋は気温差が激しくなる時期です。このような時に、自律神経は乱れやすくなります。
季節の変わり目に体調を崩しやすい、よく風邪を引くことがありますよね? これは気温差が激しくなり体がついていけなくなるからです。
服装選びに困る、どんな布団を使えば良いか悩むといった問題も起こりがちな秋は、体調をコントロールするのが難しくなります。
気圧の変化が激しくなるから
秋は気温差だけでなく、気圧も大きく変化します。
台風がやってきたり、秋雨前線の影響で雨が続く……かと思ったら晴天が続くといったように気候も目まぐるしく変わります。
晴天の日は交感神経が優位に働き、雨天の日は副交感神経が優位に働きます。気圧の変化によっても、自律神経は乱れてしまうのです。
ストレスが溜まりやすいから
過ごしやすくなる秋も、体が慣れるまでは体調不良を起こしがち。
夏の疲れも残っている関係で、ストレスを溜めてしまうことがあるからです。
このストレスによっても自律神経は乱れ、精神面と肉体面の両方で疲労や不調を感じるようになります。
ストレスは知らないうちに溜まっているものですが、季節の変わり目で体が疲れている秋に溜めてしまうと、自律神経の乱れを引き起こします。
自律神経の乱れが引き起こす秋の「めまい」
自律神経の乱れは秋の気候や精神面から、体が疲労を感じることが多くなります。
自律神経が乱れるとさまざまな不調を感じるようになりますが、なかでも多いのが「めまい」です。めまいの他には動悸や息切れ、頭痛を感じることもあります。
実は、めまいは自律神経の乱れが原因で発生すると言われています。気温差や気圧の変化に体がついていけずに自律神経のバランスが崩れて、めまいを引き起こすのです。
秋に起きるめまいは、「自律神経失調症」の症状のひとつでもあります。
そもそも「めまい」の要因としては三半規管や脳、耳、血圧などが考えられますが、秋に起きるめまいに関しては、自律神経の乱れと診断される場合が多いようです。
2種類の「めまい」とは?
めまいには「回転性」と「動揺性」の2つの種類があり、症状としては体がふらついて不安定になる状態を指します。体の特定の部位が原因で発生していることもあれば、神経のバランスによって生じるケースもあります。
めまいを放置していると、いつまでも体の不調がすっきり取れません。次第に、めまい以外の不調も感じるようになり、体が思うように回復してくれなくなります。
ここから、いつも体が疲れている、行動しようとした時にめまいを感じて辛くなってしまう、などの問題が生じます。
すると仕事や家事などにも支障をきたして、快適で健康的な日々を過ごせなくなってしまうでしょう。めまいをはじめとした、自律神経の乱れによる症状は放置せず、ちゃんと向き合っていってください。
自律神経のバランスを整えるためにできること
自律神経が乱れやすい秋こそ、体調管理をしっかりして元気に過ごすようにしたいものです。
めまいなどの不調が続くのは辛いので、対策を取って少しでも早く改善しておきたいですね。
そこで、自律神経のバランスを整えるためにできることを紹介します。
- お風呂でリラックスする
- 栄養のあるものを食べる
- 質の良い睡眠で体を休める
お風呂でリラックスする
一日の疲れを取るのに欠かせないお風呂の時間。ゆっくり過ごして体と心をリラックスさせましょう。湯船の温度はぬるめの38℃~40℃がおすすめです。自分が「気持ちいいなぁ」と感じる温度でもよいです。
湯船に20分や30分浸かるのを目標に、快適に浸かっていられるように入浴剤にこだわってみたり音楽聞きながら過ごす、アロマを焚いてみるなどのアレンジを加えると、よりのんびりと浸かることができるでしょう。
いつもシャワーだけで済ませている人は、湯船にゆっくりと浸かるということを習慣にするだけでも、心身の疲れが取れるはずです。
栄養のあるものを食べる
体が疲れている時には、栄養のあるものを食べるのが一番です。秋は体を温める食材とビタミンB群を積極的に摂取しましょう。おすすめの食材を紹介します。
体を温める食材・・・生姜、唐辛子、ネギ、きのこ類、かぶ、大根、かぼちゃなどの根菜
ビタミンB群・・・玄米、豚肉、サンマ、シジミ、バナナ、卵黄など
どれも身近な食材ですよね。秋は特にこれらの食材を積極的に使って料理をしてみましょう。秋以降美味しくなる食材も含まれるので、秋の味覚も満喫できます。
質の良い睡眠で体を休める
体が疲れを感じている時に、良質な睡眠は欠かせません。
秋は朝晩が涼しくなるので夏場よりは寝やすくなりますが、夜は日付が変わるまでには眠りにつくようにしてください。
日中に疲れを感じた時は30分ほど軽い昼寝をするのもおすすめです。
眠っている時に体は回復するので、疲れを感じやすい秋は、自律神経のバランスを整えるためにも質の良い睡眠が必要なのです。
秋のめまい対策はお早めに
秋は自律神経が乱れ、体調を崩しやすい季節。という人は多いですが、めまいや動悸、息切れなどの不調を感じる前に、早めに対策を取りましょう。
栄養をたっぷり摂って、お風呂と睡眠で体の疲れを取ることが大切です。
もし他にも気になることがあれば、プロのエステティシャンにご相談ください。自律神経の改善に適した施術を行います。
いつもと違う空間で癒しの時間を過ごすことで、心身共にリラックスできるでしょう。