だんだんと冬本番が近づいてくる中、身体の冷えを感じている人も多いでしょう。
手足の先が冷たい、全身が寒く感じ厚着をしてしまう、夜寒くて眠れない・・・などと、冷えによる不調は辛いものです。
冷え性が長く続くことで病気を招く可能性もあるため、入浴で手軽に身体を温めていきましょう。
入浴法にこだわることで、ぽかぽかな身体をキープできるのです。
目次
冷え性を改善するのにおすすめの入浴法
冷え性を改善していく際に上手に使いたいお風呂、いくつかのポイントを押さえて入るようにしましょう。
浴室をあらかじめ温めておく
寒さが厳しくなってくると、一番風呂は寒いものです。床や壁が冷たく、身体は裸の状態。一瞬で、身体を冷やしてしまう恐れがあります。
そこで、お風呂に入る時間に合わせて、あらかじめ温めておくと良いでしょう。
浴室を温めておく方法として、以下がおすすめです。
- お風呂に入る前に、熱めのシャワーを浴室の壁に当てる
- 浴槽にフタをせず、蒸気が浴室全体に広がるようにする
- 浴室暖房を活用し、温めておく
お風呂に入る20分~30分前くらいに準備をしておくと安心でしょう。
いざ入ったときに寒くてびっくりしないよう浴室を温めておくことで、髪や身体を洗っているときも快適です。
39℃~40℃のお湯に20分ほど浸かろう
冷え性を改善していくためにおすすめな湯船の温度は、39℃~40℃です。
あまり暑いお湯では汗をかきやすいため、湯上り後に身体を冷やしてしまう可能性が高いです。
39℃~40℃は、決して熱くはない温度です。
ぬるま湯程度に感じる人もいるでしょう。
それぐらいのお湯に全身をゆっくり浸けて20分ほど過ごすと、身体の内側からぽかぽかと温まってきます。
特に、血管の太いところを中心に温めると、冷え性の改善につながります。
頚動脈や大腿動脈(足の付け根部分)、腹大動脈(おへその下)などを温めるのがポイントです。
入浴剤を楽しむとストレス発散になる
毎日のお風呂で半身浴を続けるためには、楽しみを用意しておくのも大事です。
その日の気分によって好みのものを選べるよう、入浴剤をいくつか準備しておくと良いでしょう。
香りや色、テクスチャーなどを楽しめる入浴剤を見つけて、楽しんでみましょう。
のぼせない程度で上がろう
半身浴は、全身を身体に浸けるよりも長く過ごすことができます。
ここから、うっかりのぼせてしまわないように気をつけましょう。
ストレスから来ている冷え性の場合、のぼせは危険です。
結構温まってきたなと感じる程度で、上がるようにしましょう。
浴槽から上がって出ようとしたときにふらつくようなことがあれば、のぼせる手前です。
お風呂での事故を防ぐためにも、半身浴する時間はきちんと決めておきましょう。
温冷交互浴で自律神経のバランスを整える
内臓型冷え性の場合は、自律神経のバランスを整えることが大切です。
そこでおすすめなのが、温冷交互浴です。
熱いお湯と冷たい水を交互に浴びる方法で、温度差を30℃くらいにするのがポイントです。
全身で行なうと身体がびっくりしてしまうので、下半身のみでやってみると良いでしょう。
シャワーの温度を変えながら、下半身にお湯や水をかけていきます。
身体を温めると血管が開き、冷やすと血管は収縮します。
これを繰り返すことで、血管のポンプ機能を回復し、血流が改善されるのです。
この温冷交互浴は、冷え性におすすめなだけでなく、筋肉の管理が必要なスポーツ選手にも選ばれている入浴法です。
リラックスタイムの足湯もおすすめ
冷え性の人は、手足で冷えを感じることが多いです。
そこで、お風呂に入っているときだけでなく、リビングでのんびり過ごしているときなどに足湯をしてみましょう。
大きめの洗面器や簡単な容器を用意して、少し熱めのお湯を張り足をつけましょう。
冷え性を改善していく上で欠かせない下半身の血流アップが、足湯によって改善されていきます。
全身の血流がよくなることから体温が上昇し、免疫力アップにつながります。
冷え性を改善できると同時に、病気に負けない健康的な身体を手に入れることもできるのです。
足湯は、日々の疲れを癒すのにもおすすめです。
足裏にたくさんのツボが集中しているため、その部分を温めることで調子が整います。
温かい足湯でリラックスでき、ストレスも軽減できるでしょう。
ストレスが解消されると自律神経のバランスも整うため、足湯はメリットづくしと言えるのです。
朝の熱いお湯も試してみよう
冷え性を改善していくための方法として、朝の熱いお湯もおすすめです。
42℃以上の熱いお湯を身体で感じることで、交感神経が優位に働き始めます。一日のスタートに、しっかりと身体を活動モードに切り替えることができるのです。
朝のシャワーの温度を高めにする、湯船のお湯を熱めに設定するなどして、朝の熱湯を試してみましょう。
熱いお湯ですっきり目覚めることができ、一日元気に過ごせるでしょう。
お風呂上がりは湯冷めしないように気を付けよう
半身浴などでしばらくの間湯船に浸かっていると、身体がぽかぽかと温まってきて汗ばむこともあります。
そこで、お風呂から上がったあと湯冷めしないように気をつけましょう。
タオルで身体をしっかり拭き、できるだけ早く服を着るようにしたいです。
すぐに着れない場合は、バスタオルでしっかり身体をくるんでおくと良いでしょう。
髪の毛もしっかり乾かすようにし、身体が冷えるのを予防することが大切です。
入浴法を意識して辛い冷え性を解消しよう
冷えは、一年を通じて感じることが多いです。
そんななか、冬の寒さによる冷えはひときわ辛いでしょう。
冬場は、ぬるめのお湯で半身浴を心がけ、身体を内側からぽかぽかにしてみましょう。
浴室を温めておく、入浴剤にこだわってみる、足湯も試してみるなど、日常生活で取り入れられることから始めて冷え性を改善してみてください。
継続すると、身体の調子が良い日が続き、冬でも快適に過ごせるようになります。
お風呂の時間を楽しみながら、冷え性対策を始めてみましょう。