自律神経が乱れると様々な不調が現れるといいますが、その原因は普段何気なく過ごしている日常に潜んでいることがあります。
なかでも長時間のデスクワークに追われている人などに気をつけてもらいたいのが、姿勢です。
姿勢が悪いと、自律神経に乱れが生じてしまうのです。
姿勢と自律神経の関係から、改善方法などをご紹介します。
目次
姿勢と自律神経の関係とは?
普段あまり意識することのない姿勢、実は自律神経と密接に関係しており自律神経失調症を招く原因にもなってしまいます。
ここでは、姿勢と自律神経との関係について見ていきましょう。
姿勢と自律神経は密接に関係している
姿勢が悪いと背骨が歪んでいることになるので、脳から脊髄へ信号を送っている自律神経に乱れが生じます。
長時間パソコンと向き合っている人や同じ姿勢を続けている人は、注意が必要です。
さらに、猫背の姿勢が続くと呼吸が浅くなってしまいます。
呼吸が浅くなると血管が圧迫されるため、血流の悪化を招きます。
血流の悪化から、冷えや肩こりなどの不調も現れるようになり、知らず知らずのうちに自身の不調を招いてしまっている可能性があるのです。
自律神経失調症の引き金になることも
現代人の多くが発症しているという自律神経失調症も、姿勢の悪さが原因の一つとして挙げられます。
姿勢が悪い状態が続くと、自律神経に乱れが生じ、その結果自律神経失調症となってしまいます。
自律神経失調症を発症すると、様々な不調が現れるので早めの対処が必要です。
姿勢の悪さから自律神経失調症へと進展し、体調がすぐれない日が続いてしまうという悪循環に陥らないようにしましょう。
正しい姿勢をキープするためにできること
日々の姿勢をちょっと意識するだけでも、自律神経を整えるきっかけになります。
気がついたら猫背になってしまうという人が多いため、正しい姿勢を維持できるよう以下の点に注意してみましょう。
簡単なストレッチで正しい姿勢を目指そう
正しい姿勢をキープするためには、定期的に簡単なストレッチをするのがおすすめです。
自然と背筋が伸びるようになり気分もすっきりするので、ぜひ日常生活のなかに取り入れてみてください。
肩甲骨寄せストレッチ
肩甲骨寄せストレッチは、肩こりにもおすすめのストレッチです。
- 正座の姿勢で、顔は真正面を向き、後ろで両手を組む
- 軽く胸を張った状態で、ゆっくりと腕を上げていく
- 痛気持ちいいと感じるところでストップし、10秒間キープ(このとき、呼吸は止めないように)
- ゆっくりと腕を元の位置に戻していく
ここまでを3回ほど繰り返す
デスクワークを長時間行なう人は、1時間に1回くらいの頻度でストレッチを取り入れると美しい姿勢を保てるようになります。
全身をバランスよくストレッチして正しい姿勢に近づこう
正しい姿勢を保つには、肩や背中、股関節、骨盤なども重要なポイントとなります。
これらの部分を同時にストレッチできる方法を実践して、正しい姿勢を維持できるようにしましょう。
- 四股を踏むような姿勢になる(足を大きく開いて腰を落とす)
- 背筋を伸ばしたままの状態で、両膝に手をつく
- 片方の肩を顎の下にまで持ってくるような感じで、上半身をひねり10秒キープする
- 反対側の肩も同様に行なう
左右2回行なうのが目安
デスクワークをしていたり、自宅で過ごしている時にちょっとした空間があればできるストレッチです。
肩周りの筋肉が伸びてすっきりするだけでなく、腰回りも少し軽くなります。
正しい姿勢を意識して座ったり立ったりしよう
日々思い出したときにストレッチを実践しながら、座っているときや立っているときの姿勢にも気をつけてみましょう。
つい猫背になってしまうといった状態を防ぐため、こまめに自分の姿勢を振り返ってみてください。
正しい座り方
今回は、デスクワークをしているときの正しい座り方についてご紹介します。
椅子や机の高さを適した状態にすることはもちろんのこと、自分が座ったときの姿勢においては以下の点に気をつけてみましょう。
- 肘の角度は90度
- パソコンと目の距離は40cm程度
- 足裏全体が床にきちんとつくような椅子を選ぶ
- 腕を支えられる肘かけがあると良い
- パソコンの画面は目線のすぐ下に来るように心がける
デスクワークが欠かせない人は、机や椅子の高さや質も重要です。
長時間作業を行なう場合は姿勢が悪化しやすいので、正しい座り方をキープできるようにしましょう。
正しい立ち方
座り方の次に、正しい立ち方について見てみましょう。
以下の点に気をつけて立つようにすると、正しい立ち方をキープできます。
- 後頭部と背中をまっすぐにする
- 両膝を正面に向ける
- 腰を立てる
この3点に気をつけるだけで、美しい立ち方が完成します。
座っているときだけでなく、立っているときにも姿勢に注意して体の不調を軽減できるようにしましょう。
床に座るときの正しい姿勢
床に正しく座るときには、クッションや座布団を用意しておくと良いです。
その上で、以下のポイントに注意して座ってみましょう。
- お尻の部分だけクッションや座布団に当てるようにし、あぐらをかく
- 背筋を伸ばすよう意識する
クッションなどがないとあぐらをかいたときに猫背になってしまいやすいため、お尻の下に敷くように心がけましょう。
日々立ったり座ったりして過ごしているなかで、その都度正しい姿勢を意識して過ごしてみてください。
正しい姿勢でいられるようになると、自律神経のバランスも整い毎日元気に過ごすことができます。
正しい姿勢を保つための方法やストレッチなどを心がけながら、エステサロンで相談してみるのもおすすめです。
骨盤矯正を実施しているサロンや姿勢改善メニューが充実しているサロンなども増えています。
正しく美しい姿勢で自律神経を整えよう
日々気づかずに過ごしているなか、悪い姿勢によって自律神経に乱れが生じることがあります。
様々な不調が現れる自律神経失調症を招くリスクも高まるため、早めに姿勢を改善していきましょう。
正しい姿勢は美しく見え、気分もすっきりとするのでぜひ実践してみてください。