花粉症といえば春というイメージがありますが、実は夏も悩まされることがあるんです。
「夏に花粉症?」と、想像しにくいかもしれませんが、実際に花粉症で悩んでいる人もいます。
では、夏の花粉症は何が原因なのでしょうか? その対策法もご紹介します。
目次
春ではなく夏に花粉症?その原因は?
花粉症は春先から初夏くらいまでの間、症状で悩む人が多いようです。
しかし、春ではなく夏以降に花粉症の症状を感じる人もいます。
花粉症は春だけではなく、夏にも存在するのです。その原因は何なのでしょうか?
イネ科やキク科の植物に反応している
夏に花粉症の症状が現れたら、イネ科やキク科の植物に体が反応していると考えられます。
「草本花粉」とも呼ばれ、背が低い植物、いわゆる雑草の花粉です。
道端に自生している身近なヨモギやブタクサ、カモガヤなどといった雑草からの花粉に体が反応しています。
夏になると勢いを増す雑草ばかりとなっているので、そのタイミングで体に異変を感じることが多いのです。
春の花粉症はスギやヒノキが原因となっていますが、夏の花粉症は身近な雑草が原因となっています。
より身近な雑草であるため、一度反応すると症状がひどくなるケースがあります。
夏の花粉症を改善する6つの対策
夏は身近な雑草から出ている花粉に反応して、花粉症の症状が現れるということで、日々の対策も慎重にしていく必要があります。
そこで、以下の対策を実践してみましょう。
- マスクやメガネを利用する
- 規則正しい生活を心がけて免疫力を高める
- 雑草に近づかない、または自宅付近の雑草を除去しておく
- 家の中に花粉を持ち入らないようにする
- 腸内環境を改善する
- 部屋の掃除もこまめにしよう
マスクやメガネを利用する
春の花粉症対策に引き続き、夏もマスクやメガネを活用しましょう。
ただ、夏は暑いので、長時間のマスクやメガネはつらいもの。
そこで、原因となる雑草が近くにあるとき、または雑草がある場所へ行く用があるときにのみ着用するようにしましょう。
マスクやメガネを付けているだけで、花粉が直接鼻や口から入ってくるのを予防できます。
規則正しい生活を心がけて免疫力を高める
花粉症は体の免疫力を高めることで、症状が改善されるとも言われています。
そこで、規則正しい生活を心がけて、免疫力を高めておきましょう。
夜更かしが続き睡眠不足であったり、食事の時間が不規則で偏食といった生活を送っていると、体の免疫力も下がっていきます。
食事内容は栄養面を考慮したものを意識し、体をリラックスさせてストレスを解消することも大切です。
規則正しい生活を心がけておくと自然と免疫力が高まってくるので、花粉症による不調も感じにくくなります。
また、花粉症の症状がすでに現れているときは、眠気や肌荒れ、頭痛などに悩まされることもあります。
疲れを感じたら早めに休むようにしましょう。
雑草に近づかない、または自宅付近の雑草を除去しておく
夏の花粉症の原因は、イネ科やキク科といった身近に存在する雑草によるものと言われています。
そこで、そのような雑草に近づかないようにし、自宅付近に雑草が生えている場合は早めに除去しておきましょう。
また、このような雑草は道端以外に河川敷にも多く存在するので、できるだけそのような場所に近づかない、というのも1つの対策法です。
身近に花粉症の原因となっている雑草がないか、しっかり確認しておきましょう。
家の中に花粉を持ち入らないようにする
花粉症の症状は、外にいるときだけ起こるものではありません。
家の中に入ってきてから、くしゃみや鼻水が止まらないということもあります。
これは、家の中に花粉が侵入してしまっているからです。
そこで、外出から帰ってきたら玄関先でしっかり服などをはたいてから入るようにしましょう。
また、帰ってきたら部屋着に着替えて花粉を付着させたままにしないという方法も有効です。
その他、洗濯物を外に干していると花粉が付いてしまいます。
取り入れるときにしっかり叩くようにし、症状がひどい場合には部屋干しを検討するとよいでしょう。
家の中は花粉ゼロという状態を目指すためにも、衣類やドアの開け閉めに注意しましょう。
腸内環境を改善する
花粉症は体の免疫機能と深く関係しており、その免疫機能と密接な関係にあるのが腸です。
腸内環境を改善すれば免疫力が高まり、花粉症の症状改善につながると言われています。
理想の腸内環境は、悪玉菌よりも善玉菌が多い状態です。
そこで、腸内の善玉菌を増やしてくれる食べ物を積極的に食べてみましょう。
乳酸菌やビフィズス菌をしっかり摂取すると同時に、善玉菌を増やす手助けをする食物繊維も摂取するようにしたいですね。
さつまいもやごぼうなどの野菜類を普段の食事に取り入れてみましょう。
部屋の掃除もこまめにしよう
家の出入りの際に花粉を持ち込まないように意識している人も多いと思います。
しかし、知らないうちに花粉は家の中にも入ってきます。
そこで部屋の掃除をこまめに行い、花粉を撃退しておきましょう。
理想は毎日掃除機をかけて、衣服もきちんと洗濯すること。
花粉が入りやすいベランダや玄関などは、特に丁寧に掃除をしておきたいですね。
ほうきでゴミを掃くだけでなく、拭き掃除なども定期的に行い、花粉を残したままにしないようにしましょう。
掃除をこまめにしておくと、花粉以外にハウスダスト対策にもなります。
夏場は暑くて掃除をするのが大変ですが、涼しい時間帯にきれいにしておきましょう。
夏の花粉症と向き合うために
花粉症は春に発症するものという印象が強い中、年中原因となる植物は存在します。
夏に関してはイネ科やキク科といった身近な雑草が、花粉症の原因になります。
身の回りにどのような雑草があるのかを確認し、花粉症のような症状を感じたら早めに対策を取りましょう。
そして、疲れが溜まりやすい季節でもあるため、規則正しい生活を心がけながらしっかりと睡眠を取るようにしましょう。
食事内容に気をつけて過ごすことで腸内環境の改善も図ることができるので、花粉症だけでなくその他の病気を予防することも可能になります。
夏の花粉症と上手に向き合うために、原因と対策を知ってさっそく取りかかりましょう。