冬になると皮膚がかゆくなる、風邪でもないのにくしゃみや鼻水が頻繁に出る、といった症状は、アレルギーの可能性が大きいと考えられます。
このようなアレルギーは、アレルゲンによって起こることもありますが、自律神経の不調が災いして起こることもあります。
目次
季節限定・冬によく起こるアレルギー!
- 花粉症
- 寒暖差アレルギー
花粉症
季節限定といえば、その筆頭に挙げられるのは花粉症です。
花粉症はアレルギーの原因となる特定の「アレルゲン」によって起こり、春ではスギやヒノキの花粉、冬ではヨモギやブタクサの花粉などによって発症します。
このアレルギーは、自律神経とも関わりがあると考えられています。そのため、自律神経の不調によって免疫力が低下すると、より発症率が高くなります。
花粉症の症状として顕著に現れるのは
- くしゃみ
- 鼻水・鼻づまり
- 目のかゆみ
ですが、結膜炎を併発することもあります。
寒暖差アレルギー
寒暖差アレルギーは「血管運動性鼻炎」と呼ばれ、主な症状には鼻炎が挙げられます。皮膚にかゆみ、じんましんが出たりすることもあるアレルギーです。
このアレルギーは、その名の通り室内外の急激な温度変化によって起こりますが、これは、急激な温度変化によって血管の収縮異常が原因であると言われています。
では、寒暖差アレルギーと自律神経はどのような関係にあるのでしょうか?
自律神経は様々な働きを持っており、そのひとつとして挙げられるのが欠陥の収縮をはじめとする、血管の管理。
ところが、急激な温度差によって一時的に自律神経がパニックを起こすと、血管の管理がうまく行われなくなり、寒暖差アレルギーの症状が現れます。
つまり、自律神経を正常に働かせることが、寒暖差アレルギーの予防と改善に役立つということですね。
アレルギーと自律神経
アレルギーには主に、次の2種類があります。
- 通年性アレルギー:季節を問わずに発症する
- 季節性アレルギー:季節限定で発症する
通年性アレルギー
アトピー性皮膚炎や食品アレルギー、化粧品アレルギー、金属アレルギー、接触性アレルギーなどが、このアレルギーに該当します。
これら、なんらかの物質に含まれるアレルゲンに身体が過敏反応を起こすことによって発症するので、季節を問わずに症状が現れます。
つまり、アレルゲンさえ取り除けば高い確率で改善を見込むことができる、食事療法や薬物療法なとによって完治することが可能であるということです。
ところが、なんらかの原因によって自律神経のバランスが崩れると、免疫力が低下してしまい、食事療法や薬物療法の効果が薄れる可能性が考えられます。
このような状態になってしまったら、まずは医師に相談してみてください。
この場合、自律神経のバランスを整える治療もあわせて行う必要性が出てきます。
季節性アレルギー
季節性アレルギーも、アレルゲンとなる物質の体内侵入を防いだ上で薬物療法を行えば、高い確率で改善できます。
このアレルギーは、もともとアレルゲンに反応しやすい体質の方に起こりやすいという特徴があります。
ただし、年齢を重ねたある日突然発症することもあり、この場合は自律神経の不調で発症している可能性が高いと考えられます。
つまり、このアレルギーもまた、自律神経の不調を根本的に改善することが必要であるということです。
体質改善でアレルギーから遠ざかろう!
アレルギー症状が現れたときにまずしなければならないこと、それは医療機関で応急処置を受けるということです。
というのは、アレルギーによってはアナフィラキシーのようなショック症状を引き起こす種類があり、直ちに応急処置を受けなければ生命の危機にさらされることもあるからです。
応急処置としては、抗アレルギー剤内服薬の投与やステロイド剤の投与があり、緊急性が高いと医師が判断した場合では、ステロイド剤の点滴または注射で対応します。
そしてもうひとつ、アレルギー症状の応急処置を受けてひとまず症状が落ち着いたら、ぜひ自分でできる自律神経機能の回復対策を行ってみてください。
- 好きだと思える趣味を持つ
- アロマでリラックスする
好きだと思える趣味を持つ
自律神経は、加齢によるホルモンバランスの崩れが原因となって起こることもあります。その最大の原因はストレスです。
ということは、ストレスを少しでも軽減させることができれば、自律神経のバランスの乱れも改善できる可能性が高まります。
そのためには、ストレスから遠ざかるために、自身が「楽しい!」と思える趣味を持ってそれに没頭する時間をつくってみましょう。
「楽しい」という波動は心だけではなく身体全体に広がりますので、やがて自律神経のバランスも整ってくるでしょう。
アロマでリラックスする
近年、アロマテラピーによるリラクゼーションが脚光を浴びており、アロマテラピーを行う専門のサロンが数多く登場してきています。
このようなサロンでは、「エッセンシャルオイル」と呼ばれる香りが強いオイルや、お肌への保湿効果を期待できる「キャリアオイル」を用いたマッサージなどが行われています。
これらのオイルは総称として「アロマオイル」と呼ばれており、自分が心地よいと感じるオイルを選んでマッサージを受けることにより、高いリラクゼーション効果を期待できるでしょう。
一方で、このようなサロンへわざわざ足を運ばなくても、自宅にいながらアロマ効果を得ることができる方法があります。
アロマオイルを含ませたティッシュやコットンを、お休み前に枕元に置く。
たったこれだけのことですが、心地よいと感じる香りに包まれていると不思議と心が落ち着き、ストレスからもしばしの間解放されます。
特に寝つきが悪くて、それが自律神経に悪影響を及ぼしていると感じている方は、ぜひこの方法を試してみてください。
アロマオイルは専門店だけではなく、通販でもお手軽価格で購入することができますよ。
普段から自律神経のバランスを整えましょう
アレルギーと自律神経は密接な関係にあり、ストレスから遠ざかることが自律神経のバランスを整えて、アレルギーの改善に役立ちます。
ですが、アレルギーの中にはアナフィラキシーショックのように緊急性が高く、応急処置が遅れると生命が危険にさらされる種類もあります。
このように、軽く考えていると怖いのがアレルギーですので、頻繁に症状が現れるようであれば、民間治療だけに頼るのではなく、専門医による治療を受けることも大切です。
さらに、治療後もしくはアレルギーを発症しないように、普段から自律神経のバランスが崩れないよう、対策を行ってください。