皆さん、こんなことってないでしょうか?
若いときと同じ量の食事を摂っているのに、なぜか太りやすい。
これは自律神経のバランスが崩れ、それによって代謝機能の働きが鈍ることによって起こる現象です。
つまり、自律神経のバランスを整えることが、痩せやすい身体づくりへの第1歩となるということです。
そこで今回は、自律神経の調子を整え、なおかつダイエットに役立つ食品についてご紹介しましょう。
目次
自律神経のバランスが崩れると痩せにくくなる?
自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれの神経のオン・オフのバランスが保たれてはじめて、本来の役割を果たします。
交感神経は主に身体を動かしているときに働く神経で、この神経が優勢な状態になると心拍数や血圧が上昇します。
さらに、交感神経は強いストレスや緊張、恐怖を感じたときにも優勢に働くという特徴があります。交感神経が優勢に働いているときには内臓機能や代謝機能、免疫機能の低下のほか、血管が収縮しやすくなります。
交感神経が優勢な状態が続くとダイエットにも悪影響が及び、痩せにくくなるのです。
一方、副交感神経は交感神経とは真逆の作用をもたらす神経で、食事中や睡眠時など、心身ともにリラックスしている状態のときに優勢な状態となります。
このようなときは、心拍数や血圧は安定しており、なおかつ血管の収縮は起こりにくく、内臓機能や代謝機能、免疫機能に異常が現れる確率は低くなります。
副交感神経がきちんと機能していれば、急激に太ったり、ダイエットしてもなかなか痩せない・・・という現象は起こりにくくなるのです。
交感神経と副交感神経は、ともに私たちの健康を支える大切な神経です。
ですが、何かのはずみで交感神経が優位な状態になると、太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。
「ダイエットをしているのになかなか成果が現れない」という方は、まず自律神経のバランスの崩れを疑い、それを改善するところから始めてみてください。
自律神経を整えてダイエット効果も得られる食品は?
自律神経は脳の指令を受け取り、それに従って機能しています。
自律神経に異常が起こっているのであれば、脳がなんらかのダメージを受け、その修復がなされていない可能性が考えられます。
ということは、脳が受けたダメージを修復して活性化する食品を積極的に摂取すれば、自律神経のバランスを整えることができるはずです。
では、脳を活性化するためにはどのような食品の摂取が必要なのでしょうか?
- ビタミン
- ミネラル
ビタミン
まず摂取しなければならないのは、ビタミンB群とビタミンCです。
特に、ビタミンB1には脳や神経機能の正常化作用、ビタミンB6には脂肪燃焼に関わる女性ホルモンの分泌量を整える作用、ビタミンB12には正常な赤血球の生成や神経機能の向上作用がありますので、積極的に摂取しておきたいところです。
また、ビタミンCは強い抗酸化作用を持つ成分であるため、脳細胞の老化予防に役立ちます。
さらに、ビタミンCには抗ストレス効果も期待できますので、自律神経の健康を保つためには必要不可欠な成分であるといえるでしょう。
これらの成分を多く含む食品は以下の通りです。ぜひ毎日のメニューの中に上手に組み入れてみましょう。
- ビタミンB1…胚芽、豚肉、レバー
- ビタミンB6…カツオ、マグロ、レバー
- ビタミンB12…牡蠣、レバー
- ビタミンC…アセロラ、キウイフルーツ、イチゴなどの果実、赤ピーマン、黄ピーマンなどの緑黄色野菜
豚肉や牡蠣は鍋料理の具材として適しています。
寒い冬にはこれらを取り入れた鍋料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ミネラル
ミネラルは数種類に分類されていますが、自律神経のバランスを整える目的で摂取するのであれば、亜鉛、マグネシウム、カルシウムは必ず摂取しましょう。
亜鉛には細胞の活性化や、マグネシウムには神経の興奮に対する鎮静作用、カルシウムには神経伝達物質の正常化作用があります。
なお、これらの成分は以下の食品に多く含まれています。
- 亜鉛…牡蠣、ウナギ
- マグネシウム…アーモンド、魚介類、海藻類
- カルシウム…小魚、大豆製品、乳製品、海藻類
また、飲み物で自律神経の調子を整えたいのであれば、リラックス効果を期待できるカモミールティーや、精神安定効果を期待できるルイボスティーなどのハーブティーがおすすめです。
温かいハーブティーは、冬の寒さで起こりがちな血行不良改善効果も期待できますので、ぜひ、積極的に摂取してみてください。
ダイエットを成功させるために注意したいこと
自律神経に異常が現れる大きな原因、それはストレスです。
そして、自律神経に異常か現れている状態でダイエットを行うと、今度は空腹感や食べたいものが食べられないなどの理由によって、ストレスがさらに大きく膨らんでしまうことが考えられます。
では、ダイエットによるストレスを感じたときには、どのような対策を講じればよいのでしょうか?
まず「絶対に痩せなければならない!」というように、自分を追いつめるのはやめましょう。
また、空腹感に耐えられずに間食した場合にも、自身を責めるのではなく、「まあ、こんなこともあるさ」くらいに捉え、あまり深刻に考え込まないことです。
空腹感に耐えられないのであれば、以下の「プレミールダイエット」という方法もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
プレミールダイエット
食事の前に間食を取り入れることによって、食べ過ぎを予防する方法です。
とはいえ、どのような種類の間食でもよいということはなく、低カロリー食が基本中の基本です。
なかでも、最もおすすめできるのがホットヨーグルトです。
ヨーグルトにはタンパク質やビタミンが豊富に含まれていますし、なおかつ間食として摂取したとしても、カロリーが大きく跳ね上がる心配もありません。
さらに、ヨーグルトには食欲抑制効果や血糖値の急上昇抑性効果、脂肪分の吸収抑制効果を期待できますので、プレミールダイエットにはうってつけの食品です。
ヨーグルトは100g当たり60キロカロリー程度ですので、プレミールとして摂取するのであれば200g前後を目安として摂取してみましょう。
摂取のベストタイミングは、食事の20分前です。
ホットヨーグルトは、プレーンヨーグルトを電子レンジで30秒程度加熱すればOKですので、空腹感がつらいと感じたら、ぜひプレミール用として取り入れてみてください。
その際には、糖分を多く配合しているソースを使用するのではなく、ティースプーン2分の1程度のハチミツをソースとして使用するのがポイントです。
ストレスを軽減させてダイエット!
自律神経のバランスを整えてダイエットを成功させたいときは、ビタミンとミネラルの摂取が必須です。
ですが、いったん自律神経のバランスが崩れるとなかなか痩せることができなくなりますので、イライラすることもあるでしょう。
そのようなときは、今回ご紹介したプレミールダイエットも取り入れて、できる限りストレスを軽減させながらダイエットに取り組んでみてください。